目次
佐治信忠氏(さじ のぶただ)の現在

引用元:日食糧新聞 2012年
サントリー創業家出身の 佐治信忠氏の現在は、「名誉会長」 という立場です。
2014年に社長職を新浪氏へ引き継いで以降、経営の現場からは距離を置き
グループの象徴的存在として会社を見守っていました。
名誉会長としての役割
佐治信忠氏 … 名誉会長としてグループの象徴的存在
- 経営判断の責任は負わないが、サントリーの伝統や精神を社内外に示す存在
- 文化活動や教育機関(慶應義塾の評議員など)、芸術財団など幅広い社会活動に関与
- 社内外への影響力は象徴的だが、経営の実務は担当しない
名誉会長というのは、経営判断の直接の責任は負わない立場です。
しかし、サントリーの伝統や精神を受け継ぐ顔として社内外に大きな影響を持ち続けています。
また、文化活動や教育機関(慶應義塾の評議員など)、芸術財団の活動などにも関わり
幅広い分野で存在感を発揮していました。
佐治信忠の経歴

佐治信忠氏の経歴
- 1945年11月 サントリー2代目社長の佐治敬三の長男として兵庫県川辺郡(現・川西史)にて誕生
- 1964年3月 甲陽学院高校卒業
- 1968年3月 慶應義塾大学経済学部経済学科(国際経済学:山本登ゼミ)卒業
- 1971年3月 カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)経営大学院修了
- 1974年6月 サントリー入社
- 1989年3月 サントリー副社長に就任
- 2001年3月 サントリー社長に就任(-2009年3月)
- 同年9月 日本洋酒酒造組合理事長就任
- 同年12月 日本ワイナリー協会会長就任
- 2002年3月 サントリー会長兼務(-2009年3月)
- 同年5月 社団法人総合デザイナー協会理事長就任
- 2003年8月 ビール酒造組合会長代表理事(-2004年7月)
- 2009年2月 サントリーホールディングス社長就任
- 2014年10月 サントリーホールディングス会長
佐治信忠のプロフイール

- 氏名:佐治 信忠(さじ のぶただ)
- 生年月日:1945年11月25日(現在79歳)
- 出身地:兵庫県川辺郡(現在の川西市)
- 学歴:
- 甲陽学院高等学校 卒業(1964年)
- 慶應義塾大学 経済学部 経済学科 卒業(1968年)
- カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)経営大学院 修了(MBA、1971年)
佐治信忠の推定資産額

- 2004年:米フォーブス誌で「日本の長者番付1位」、推定資産 約69億ドル(当時の為替で約7,500億円)。
- 2020年:フォーブス誌の「世界長者番付」で、資産 94億ドル(約1兆円)、日本国内で 第4位。
- 2023年:フォーブス最新版でも日本の富豪ランキングに名を連ねており、資産はおよそ 90〜100億ドル規模と推定される。
佐治信忠の家族構成
佐治信忠氏は「創業者の孫」であり、「二代目社長の長男」です。
- 祖父:鳥井信治郎(サントリー創業者)
- 父:佐治敬三(サントリー第2代社長、「やってみなはれ」で有名)
- 母:鳥井春子(鳥井信治郎の娘)
- 本人:佐治信忠(サントリー第3代社長 → 現会長)
まとめ
2025年前後のサントリーでは、創業家出身の佐治信忠氏 が象徴的な名誉会長としてグループを見守り、
新浪剛史氏 が社長から会長へと役職を変え、経営の最前線を担うという二重体制が敷かれていました。
しかし、9月の辞任により新浪氏が退くことで、経営は新体制に移行。
佐治氏は引き続き名誉会長として、文化・教育・社会活動を通してサントリーの価値を支え続けています。
コメント